三重県伊勢市で振袖・振袖レンタルを扱っておりますおく宗です。振袖文様図鑑④

三重県伊勢市で振袖・振袖レンタル及び、着物・呉服全般取り扱っておりますおく宗です。前回に引き続き、振袖や着物に使われる文様について画像を交えながら解説していきます。


椿文様。椿は、日本原産の木で、春の到来を告げる聖なる木として好まれ、文様化されてきました。冬の寒さにも葉を落とさないことから、古代より悪霊を払う力があると考えられ、常緑樹のなかでも特に神聖なる木として、神事に欠かせない木でした。茶道でも椿は、茶花として、十一月の炉開きから、翌年の炉塞ぎまでの晩春まで生けられる最も代表的なお花です。


こちらは、雪輪文様です。雪の結晶を円形に図案化したものです。完璧でない丸であることから、「私は完壁ではなく、未熟な人間です」という謙虚な気持ちも表すといわれています。雪輪の中に文様を入れたり、文様の区切りに用いたりもします。


こちらの薔薇文様は、振袖によく用いられます。薔薇は西洋では美と愛の象徴として様々な装飾に使われています。元々、西洋のお花なので、季節感は問いません。華やかな文様なのでモダンな印象にもなります。


こちらの辻が花文様も古くからある文様です。まだ友禅がなかった室町末期から桃山時代にかけて現れた絞りと墨書きによる繊細な描き絵を基調とした模様染めをいいます。代表的な物に、菊や沙羅双樹の花、藤などを部分絞りで表し、摺り箔や刺繍をあしらうこともあります。それまでの織物や刺繍では感じられない力強い生命力に満ちた美しさがありましたが、製作に高度な技術を要するためか江戸時代になると忽然と姿を消しました。近年、幻の辻が花として人気を呼び、かつての名品を模したものや、創作の振袖や訪問着、染帯が作られています。

 

まだまだご紹介したい文様は山のようにあるのですが、キリがないので、このシリーズはこの辺で。古来から四季のある日本では、様々なものに神が宿ると考えられ、着物の文様一つにもおめでたい意味を持たせてきました。森羅万象の様々なものを写し取り、各時代を経て現代へと受け継がれています。日本人の感性や、美意識も文様に込められています。日本人は、昔からどんな文様にもそこに良い意味付けを与えていくと人生はきっといい方向に進んでいくということを、知っていたのではないでしょうか?特に振袖は、親御さんの娘さんに対する愛情が込められたものだったのでしょう。文様の意味を知って、着物を着るとまた更に着る喜びが増すのではないかと思います。

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