三重県伊勢市で振袖・振袖レンタルを扱っておりますおく宗です。流水文様について。

三重県伊勢市で振袖・振袖レンタル及び着物・呉服関係全般を取り扱っておりますおく宗です。先日は、三重県伊勢市の方でも豪雨となり、一部、浸水の被害が出たところもあったようです。全国的にも今年は梅雨明けが大変遅く、豪雨災害も沢山出ています。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。弊社おく宗のある高柳商店街も二日連続で、浸水被害にあわれたお店が何店舗かありました。実は、弊社も床下浸水しまして…。幸い商品には何の被害もなく、床から2センチほど浸かっただけですみましたが、それでもやはり水の掻き出し、その後床に残った泥の除去、そして消毒とかなりの労力です。店前のアーケードにも泥水が引いた後の泥汚れが…。それを綺麗な水道水で流して、掃除しました。そして、掃除しながらふと思いました。綺麗な水で汚れを流していくの、すごく気持ちいいなと。特に日本語には、水に関する慣用句がたくさんありますが、その中でも「水に流す」という慣用句があります。ご存じのように「過去にあったいざこざやわだかまりなど、すべてなかった事にする」という意味ですが、神道の穢れや邪悪を川などで清めて流してしまう「禊」からきているそうです。今でも本格的に神社などにお参りする際は、川で禊してからお参りするそうですもんね。水や流水は、身体の汚れを落とすだけでなく、精神的にもスッキリして心の汚れも綺麗にする事ができるようです。きわめて日本的な表現です。そのためか、着物にも水文様や流水文様といった水に関する文様がいくつかあります。その文様事体の優雅さや優美さだけでなく、やはり「清める」「苦難や災厄などを流す」「流水は腐らず」といった意味から吉祥文様の一つではないかと思います。古くは弥生時代の銅鐸にもみられるそうで、あまり主役にはならない文様ですが、周囲の文様を生かし、柄行きに変化と格調を加えられる重宝な文様だといえるのではないでしょうか。水害などが起こると、水の脅威も感じたりしますが、水が持つ「清める」という良い意味をとらえ、文様にしてきた日本人の感性は素晴らしいなと水を流して掃除しながら思いました。水文様自体は年間を通して使え、合わせる文様によって季節感が添えられます。古典文様の振袖には、ほとんど流水文様が描かれています。これからの人生において、苦難や災厄などを流してくれますようにとの願いが込められています。


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