三重県伊勢市で振袖・振袖レンタルならおく宗。辻が花文様ってどんな柄？ | 振袖、着物、ゆかた、レンタルは三重県伊勢市のおく宗

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振袖や着物に描かれる柄で、「辻が花文様」という模様があります。どんな柄なのでしょうか？

こちら↑が、辻が花文様です。
室町時代から桃山時代の末期にかけてわずかな期間にあらわれた絞り染めの一種です。絞りを基調として、墨描きの線や刺繍、摺り箔などを加えた気品の高い染模様です。
辻が花の名称については、諸説ありますが、確定的ではなく作者も製作年代についてもはっきりしていません。その作品が美しいだけに「幻の染」といわれています。現在残っているのは、豊臣秀吉や徳川家康が着用したものなど、武家の小袖に代表されます。その後、友禅染めの出現などにより作り手が減ってしまい、技術を伝承するものがいなくなってしまったのか姿を消してしまいました。
昭和に入り、久保田一竹先生が、「一竹辻が花」として復活させましたが、当時の技法とは違う新しい技法を確立されたようです。黒柳徹子さんが、よく「世界ふしぎ発見」で、久保田一竹先生の辻が花の着物をお召しになっていましたね。山梨県の富士山の近くに【久保田一竹美術館】があるので、機会があればぜひ行ってみたいなと思います。
辻が花の柄は、振袖だけでなく、訪問着にもよくみられます。古典の柄でありながら、どこかモダンさも持ち合わせている素敵な柄行きです。