三重県伊勢市で振袖・振袖レンタルを扱っておりますおく宗です。振袖文様図鑑②

三重県伊勢市で振袖・振袖レンタル及び着物・呉服全般を扱っておりますおく宗です。前回に引き続き振袖及び着物に使われる代表的な文様について画像を交えながら解説してまいります。


こちらは、扇面文様扇文様末広文様ともよばれています。末が広がることから、「吉兆」「繁栄」の意味になぞらえ、縁起の良い文様とされています。扇面の中に草花や有職文様など種々の文様を入れて描かれ、優美な文様として多くの染織品、帯などに使用されています。扇に貼る地紙のみで用いられる時には、地紙文と呼ばれます。

こちらの菊文様も多くの振袖、着物に使用されております。中国では、仙花といわれ、薬の力を持つ花とされています。日本へは、奈良時代から平安時代にかけて渡来したそうです。陰暦九月九日の「重陽の節句」には、菊の露と香りを移した菊のきせ綿で体をぬぐって延命長寿を願う行事があります。秋の花ではありますが、文様としては古典的な吉祥文様として季節を問わず多用されています。


こちらは、薬玉文様。薬玉は、五月五日の端午の節句に魔除けのために飾った中国の風習をまねたものです。種々の薬や香料を錦の袋に入れ、菖蒲や蓬(よもぎ)などの造花を結んで五色の紐を長く垂らして作ります。その薬玉を文様化したもので、「魔除け」「厄除け」の意味があります。振袖や女児の着物などにも良く見られます。


何とも可愛らしい手毬文様は、色彩の華やかさと愛らしさが好まれ、振袖や子供の着物に多く使われています。その形から「丸々と大きく育ちますように」「何事も丸く収まりますように」という意味が込められています。


松竹梅文様。言わずと知れた有名な文様。冬の寒さに耐えて、松、竹は、緑を保ち、梅は花を咲かせるところから、「歳寒三友(さいかんさんゆう)」として君子の貞操を象徴するものとし、画題の一つになりました。松は、千年の樹齢を保ち、常緑樹で冬でも枯れず、凛々しい姿を保つ事から「長寿」「延年」の意味があります。竹は、しなやかで折れにくく成長が早い事から「生命力」「成長」。梅は、早春に他の花に先駆けて気高く美しい花を咲かせる事から「気高さ」や「長寿」の象徴とされてきました。本来、この三つの植物に優劣はなく、同等です。日本でも古くからめでたい物とされ、祝儀の文様として欠かせない物となりました。晴れ着の帯や、留袖、振袖に用いられています。

次回へ続きます。

振袖文様図鑑①

振袖文様図鑑③

振袖文様図鑑④

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