三重県伊勢市で振袖・振袖レンタルを扱っておりますおく宗です。振袖を着ることの意味について。
三重県伊勢市で振袖・振袖レンタル、及び着物・呉服関係を取り扱っておりますおく宗です。残暑の厳しさに加え、コロナが猛威をふるっている今日この頃ですが、皆様にはどうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。さて、本日は、振袖を着ることの意味についてのお話です。
現在、振袖を着用する機会としてまず考えられるのは成人式ですが、その他にも19歳の厄参りや、結婚式のお呼ばれ、卒業式に袴と共にご着用いただく方も多いかと思います。未婚女性の第一礼装とされています。振袖は紋が入っていなくても礼装となります。振袖は、お袖の長さによって、大振袖(三尺=114cm)、中振袖(二尺八寸=106cm)、小振袖(二尺二寸=83cm)に分けられます。大振袖は、花嫁衣裳として着る特別なお着物で、成人式に着るのは中振袖が主流でしたが、最近は背の高い方も多く、あまり大振袖と区別されなくなってきました。小振袖は、着るとお袖のお長さが膝くらいまでになるので、袴に合わせた時のバランスがちょうど良く、卒業式の袴着用時には、こちらの小振袖が主流となっています。ただし、袴着用時の着物の袖丈に規定はないので、中振袖を着ていただいても全く問題はありません。小振袖は、振袖の中では、最もカジュアルな着物になりますので、観劇やちょっとしたパーティー、お食事会に来ていくことも可能です。
古来から「振る」という行為には、魔を祓ったり神に祈るという意味があります。神社では、神主さんや巫女さんが、「御幣(ごへい)」を振ってお祓いをしてくださいます。そのことから、お祝いごとで振袖を着ることは、人生の節目や、門出に身を清め、厄を払う意味があります。また、江戸時代には、意中の人を振り向かせたり、愛情を示したりなどの感情を袖を振ることで表現しました。振袖の長い袖を前後に振ると「嫌い」左右に振ると「好き」という風に恥じらいのある恋愛のしぐさに使われていたようです。これらは、江戸時代の文献などの一節に見られることから、現代の恋愛事情における「振った」「振られた」の語源になっているとされています。
振袖のお袖が長いことで、華やかさや優雅さも感じられます。洋服とは違い、動きも制限されるため、必然的に動作がゆっくりと優雅になります。振袖自体の文様にも、おめでたい意味や厄除けの意味のある文様が描かれていますので、成人されるお嬢様のこれからの人生が、より良く幸せにでありますように!!との意味が込められています。
おく宗
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