三重県伊勢市で振袖・振袖レンタルを扱っておりますおく宗です。卒・入学式のお母様のお着物について。

三重県伊勢市で振袖・振袖レンタルを扱っておりますおく宗です。ただ今シーズン真っ最中の卒業式、及び入学式におけるお母様がお召しになるお着物について綴っていきたいと思います。
卒・入学式で、お母様がお着物をお召しになる場合は、何を着るのがいいのですか?というご質問を良くお受けいたします。お答えとしては、訪問着、附下げ、色無地がふさわしいかと思います。卒業式は、暗い目のお色で、入学式は、明るいめのお色で…と言われる方もいらっしゃいますが、全くそのような決まり事はございませんので、お好きなお色をお召しいただいたら良いと思います。おそらく明るい、暗いは、そのお式に対するイメージなのだと思います。入学=スタート、なので明るいお色を!という事なのでしょう。訪問着と附下げの違いは、着物を広げた時に柄付けが絵羽になっている(おくみや脇の縫い目で、柄がきちんと合う)かどうかなのですが、最近では、その分け方もあいまいになっております。イメージとしては、柄が多いのが訪問着、少ないのが附下げですので、これはお好みでお好きな方をお召しになられてください。色無地は、柄が全くないので、少しさみしい感じも致しますが、お子様が主役と思えば、少し控えめな感じで良いと思います。それらの着物に合わせる帯も、フォーマル向きの金糸銀糸の入った袋帯がふさわしいです。昭和の時代には、式ごとには、必ず黒の絵羽織を!というしきたりがあったようですが、今は着ていらっしゃる方はお見かけ致しません。と、ここまでは一般的に教科書的な事を書きました。が、先日お客様からお問い合わせのお電話をいただき、亡くなったお母様のお着物を息子さんの高校の卒業式に着たいのですが、卒業式に着ても良い着物かどうか見てほしいとのご依頼でした。見せていただいたところ、小紋の着物だったのですが、亡くなられたお母様が高校生のお孫さんの卒業式を大変楽しみにされていたそうです。本来ならば、小紋は卒業式には不向きですが、そういうご事情があれば、ぜひお召しになられてくださいとお勧めさせていただきました。色々な考え方があるのでやはり小紋は着ない方が良いという方もいらっしゃると思いますが、例えば結婚式で来賓としておよばれされた場合なら、同じご事情だったとしてもやはり先方を立てるべきだと思いますので、小紋をお召しになることは、お勧め致しません。今回は、お身内の方の卒業式へのご参列だった事と、祖母様のお孫さんへのお気持ちも、亡くなられたお母様に対する娘さんのお気持ちも感じられましたので、お召しいただきました。ただ、もしかすると、何も事情をご存じない方に「小紋は卒業式に着るべきではないよ」と言われてしまう可能性があることもお伝えしました。せっかくお着物を着てても、そんな風に言われてしまったら嫌な思いしてしまいますもんね。もし、そのように言われても、卒業式を楽しみにしていたお母様のお着物だという事をお伝えいただくようにお願いしました。知っていて着るのと、知らずに着るのでは大違いですもんね。
しきたりも大事なことですが、他の方に失礼だなという思いをさせたりすることがないのであれば、着物はもっと自由に着てもいいのではないかなと思った出来事でした。

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