三重県伊勢市で振袖・振袖レンタルならおく宗。二十歳に振袖を着る意味は？
おく宗
三重県伊勢市で振袖購入・振袖レンタル、着物・着物レンタル、及び呉服全般を取り扱っておりますおく宗です。
江戸末期、文政二年(1819年)創業以来、皆さまの節目節目のお手伝いをさせていただいております。その経験と知識を活かして、皆さまの振袖や着物に関するお悩みやご相談に対応しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
暦の上では春とはいうもののまだまだ寒い日が続いています。さて、どうして成人式（二十歳のつどい）には、振袖を着るのでしょうか？振袖は、着物の中でも特に袖が長いのが特徴ですが、振袖が誕生したのは、江戸時代といわれています。なぜ振袖の袖が長くなったのかは諸説ありますが、その中の一つに舞踊を披露する際に舞台の上でより映えるように長くしたのではないかといわれています。袖丈の長さは、現在では、114cmくらいとなっています。
明治時代以降は、未婚女性の正装として定着しましたので、冠婚葬祭の『冠』（元服に由来する人生の節目であるお祝い行事）である成人式には振袖を着るという文化が定着いたしました。また、振袖の長い袖は厄を払うともいわれ、以前は成人式よりも前の女性の厄年(19歳)にもお召しになる方も多くいらっしゃいました。現在でも地方によっては、厄年に振袖を着るという文化が残っている土地もありますね。
振袖が未婚女性のものということから、振袖には様々な恋愛に関する意味が隠されていました。女性から思いを伝えるのがタブーとされていた時代、男性からの求愛への意思表示として、振袖の袖の袂を左右に振ると「好き」、前後に振ると「嫌い」という意味になったようです。現在でも、「振った」「振られた」などと言いますが、語源は、この振袖からきています。そして、結婚すると袖を振る必要がないため、袖を詰めて「留袖(とめそで)」を着用することになります。
振袖の長い袖は、厄を払い良縁を引き寄せるといわれています。振袖に描かれている文様も、縁起の良いものがたくさんあります。お嬢様のこれからの人生がどうぞ明るく幸多き人生になりますようにとの想いが込められて作られていますので、人生の門出に相応しいお召し物だと思います。振袖をお召しいただくことで、お嬢様ご本人だけでなくご家族の皆さまも幸せな気持ちになるお召し物です。
◎おく宗
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