三重県伊勢市で着物を扱っておりますおく宗です。訪問着・付下げ・色留袖の違いについて。

三重県伊勢市で振袖・振袖レンタル及び着物、着物関係全般を取り扱っておりますおく宗です。暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続きます。こころなしか、晴れた日の日差しは、少し強くなったようにも感じます。さて、春は、着物が大活躍する季節です。3月、4月は、卒業式や入学式の節目のシーズンです。結婚式も多いですね。そんな時に活躍してくれるのが、着物です。洋服だと流行があって何年か経つと着にくかったり、サイズが変わってしまって着られなかったりというお話も時折聞かれます。その点、着物は古典柄や無地には流行廃りがない物が多いですし、多少サイズが変わってしまっても着られてしまいます。ただ、決まり事を気にし過ぎて、何を着たら良いのかわからないというお声もお聞きしますので、今日は基本的なことを書いておきます。

まずは、卒業式、入学式に参列されるお母様がお召しになるお着物としてふさわしいのは、訪問着、附下、色留袖、色無地などが良いのではないでしょうか。訪問着と附下、色留袖の違いが判らないというご質問もよくいただきますので、下の写真で違いを見ていきましょう。
まずは、訪問着です。

脇や上前のおくみの縫い目でも柄合わせが出来ていて、このように広げた時に一枚の絵のようになっています。胸や肩、袖にも柄があり、全体的に豪華な印象の物が多いのが特徴です。ご友人の結婚式なども訪問着で大丈夫です。訪問着の背に一つ紋を入れておきますと、色留袖としてもご使用可能ですので、親族の結婚式にもお使いいただけます。振袖は未婚者しか着られませんんが、訪問着、附下、色留袖などは、未婚も既婚も関係なく着ていただけます。

次は付下げです。

上前、左胸(写真では写っていませんが)袖にポイント柄があります。全体的に訪問着よりあっさりした印象です。おくみや脇での柄合わせがないい分、訪問着よりも格が下になりますが、最近ではもともと柄の少ない訪問着もありますので、あまり区別をしなくなってきています。通常付下げは、反物で売られていることが多いですね。こちらも卒業式や入学式、ご友人の結婚式に来て行けます。

次は、色留袖です。

裾回りのみに柄が置かれています。腰から上には柄はありませんが、家紋が入ります。入れる家紋の数によって格が変わりますが、通常は背に一つ紋を入れます。叙勲の際には、三つ紋以上を入れられる方が多いようです。ご兄弟、叔母・伯母、来賓としての結婚式の参列は、色留袖がふさわしいかと思います。格が高いお着物ですので、柄行きも重厚感のある物や古典柄などの格調のお高い物が多いですね。

最後にこちらは、小紋です。

柄が全体的にあり、柄の向きも上下が関係なく、脇やおくみでの柄合わせもありません。一般的に小紋は、普段着と言われますので、本来なら卒業式・入学式には不向きなのかもしれませんが、お母様や祖母様の想い出のお着物だったり、お気に入りの小紋だったりする場合は、お召しになっても良いのではないかと思います。結婚式へのお呼ばれは、先方様へ失礼にあたる場合がありますので、少し配慮が必要です。ただ、卒業式・入学式、七五三などは身内の節目なので、自由に着たい着物をお召しになられても良いのではないかと思います。しかし、もしかすると中には、「その着物は着るべきではないよ」とおっしゃる方もあることは、気に留めておかれた方が良いかもしれません。例えば、形見のお着物などであれば、あえて着ていることをお伝えするのも良いと思います。また、江戸小紋は、色無地と同格でお召しいただけますし、本加賀友禅の小紋なども礼装としてお使いいただく事も可能です。それから、教員の方が袴を合わされる場合は、小紋でも大丈夫です。

おく宗では、「この着物はどんな時に着られるの?」「着物と帯の組み合わせがわからない」「子供の卒業式・入学式にどれをきたらいいの?」「小物を合わせてほしい」など着物に関するお悩みがございましたら、何なりとお申し付けくださいませ。電話でも良いですし、実物をお持ちいただけましたら一番わかりやすいです。他店のお品でもご遠慮なくお持ちくださいませ。

◎お く 宗
〒516-0078三重県伊勢市曽祢1-14-21 (高柳商店街)
TEL 0120-474-109
open 10:00~18:00 (水曜定休)

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